神聖期年表
神聖期と呼ばれるカナンの歴史年表。巫女姫を頂点とする神聖ウラナング体制において制定される。 |
神話時代 神話時代 / 神聖期前 / 神聖期 赤の時代 ・最初の三柱の神が生まれる。 ・世界が創造される。 ・木と草が生まれる。 ・「炎の洗礼」大地が清められる。 青の時代 ・主な神々が生まれる。 ・鳥獣、魚、虫などが生まれる。 ・神でも人でもないもの、パルパルが生まれる。 ・パルパル、神々に戦を挑み、破れて滅ぼされる。 黄の時代 ・最初の人間七百人が生まれる。 ・最初の三柱の神が姿を隠す。 ・「黄の交わり」人間と神々が親しく交流する。 ・人間の文化や国の成立。 闇の時代 ・闇の領域が発する。 ・「マライボの戦い」人間が戦争を知る。功績のあった人間数人が神の列に加わる。 ・「ツファの変心」戦乱の開始。 ・闇の領域の拡大。カナン地域への圧迫。 ・レドレガル帝によるカナン統一。ウラナング帝国成立(神聖期前三〇九?)。 ・「光の儀式」闇の領域の大幅な後退。レドレガル帝崩御、人間に与えられた神の力がほとんど失われる(前三〇〇年?)。 神聖期前 神話時代 / 神聖期前 / 神聖期 前三〇九年? レドレガル帝のカナン統一。 ウラナング帝国成立。 前三〇〇年?: 「光の儀式」レドレガル帝崩御。 前二八〇年頃: 辺境二四国(二七国とも)成立。ウラナング帝国に朝貢。 前二七三年?: 「雷の失政」第三代ウラナング帝コルバ、ギハ神の怒りに触れて王宮ごと焼き殺される。 前二七三年?: 「空の玉座」ウラナング帝空位(〜前二六八年?)。帝室の争い 前二六九年?: トコロコ国、ウラナング帝国より独立。 前二五〇年頃: 辺境二四国が互いに争い、この頃までに九国が滅ぶ。 前二三一年: 「狂気と流血の宴」第六代ウラナング帝コルコットル暗殺。 「呪われた兄弟の乱」(〜前二二八年)。 ウラナング帝国事実上の崩壊。 前二二八年: 帝国旧領にクリルズイル、ハンムー、マダニヤック建国。ウラナング帝国完全に消失。 前二二〇年: 「セドの盟約」トロコロ国の名宰相メジラウ、諸国の王たちに不戦条約を締結させる。 前二一一年: メジラウ没。セドの盟約無効化。 前二〇七年: 「奇岩の原の戦い」ハンムーがトロコロ国を滅ぼす。 前二〇〇年頃: 「フウブウの時代」 辺境一五国がさらに潰しあい、クンカァン、テガーナ、シク、セモネンド、ゴル、クトー、クイアルク、ミダログ、モノトガの九国となる。 前一六二年: 「馬蹄と轍の蹂躙」テガーナ国が戦車を使用。いくつかの戦で圧倒的な戦果を挙げる。「カラクハンの戦い」 前一五一年: 「紅い湖の惨劇」シク軍によるモノトガの民の大虐殺でチョラ湖が血に染まる。モノトガ国滅亡。 前一三〇年頃: モダ国勃興。 前一二六年: 「鎖の乱」大規模な奴隷反乱でミダログ国滅ぶ。反乱軍によりヴォジク建国。 前一一四年: モダ国のファラタラ山で銀の鉱脈発見される。 前一〇二年: マダニヤック国、南北に分裂。以後「虎の強国」の一三の国(北マダニヤック、南マダニヤック、クリルズイル、ハンムー、モダ、及びヴォジクを含む辺境八国)がカナンの覇を競う。 「一三虎時代」。 前八九年: 「水と泥の年」ゴヌドイル記録的氾濫。流域諸国に壊滅的な打撃を与える。南北マダニヤックの抗争沈静。 前八八年: 「虫の雲の年」イナゴの大量発生。街は荒れ果て、村落では人同士が食い合う。以後、イナゴの神ケカは長く災厄の象徴として恐れられることになる。 前八七年: 「ラノートの年」疫病流行。続く災害で人口が激減、闇の領域再び拡大する。 前八四年: 「ムンディの罠」クンカァン闇の勢力を撃退。ドダ将軍、軍師シュバルの活躍がスグンの七神神殿に壁画として残されている。 前七二年: 「犀角杯の会盟」クリルズイルを盟主とする八国同盟の締結。 前五一年: 「カライの亀」八国同盟軍に攻撃された北マダニヤックのカライ城の籠城戦。籠城は三年間続いた。 前四九年: 「シュキの戦い」クンカァン・テガーナの連合軍が北マダニヤックを救う。八国同盟崩壊。 前二七年: 「王太子の乱」クリルズイル国で大内乱。内乱状態は六年にわたって続く。 前二〇年: 「ゴルの茜の壁」犀の神ベグとチッカーカ女王の子であるンジンジラ王、都に火を放つ。ゴルの都ゴル炎上。ゴル滅亡。 前一四年: テガーナ国、闇に呑まれ滅亡。 前九年: 第一次ウラナング同盟。「前九年の役」ズスト大流行、クリルズイル、南北マダニヤック、トロコロの民の五分の一が死ぬ。 前六年: 第一次ウラナング同盟崩壊。北マダニヤックの攻撃で、南マダニヤック滅亡。 前五年: モダの攻撃で南マダニヤック滅亡。 前四年: 「訓戒と試練のたび」初代クマリ、ンナカー、同盟の必要を説く。 前三年: 第二次ウラナング同盟成立。同盟軍闇の勢力を撃退。 神聖期 神話時代 / 神聖期前 / 神聖期 元年: 神聖ウラナング成立。ンナカー没。神聖期の暦法採用される。 二年: 神聖ウラナングの五国軍、闇を後退させる。 三年: クリルズイル国土を神聖ウラナングに献上(「神聖奉還」)、モダとハンムーがこれを分割して統治。クリルズイル事実上の消滅。 五年: 第一次血の遠征。クイアルク滅亡。 七年: 第二次血の遠征。クトー滅亡。 一〇年: 第三次血の遠征。シクはかろうじてこれを撃退。 一二年: 第四次血の遠征。シク滅亡。 一三年: 「忘却の一二年」 二五年: クマリの神託により、過去一二年の記録が破棄され、この時期のことを語ることも堅く禁じられる。 二八年: 闇の領域の後退により、旧クンカァン領に流民が集まる。クンカァン建国。「クイアルクの英雄」ツランカランが初代王となる。 三一年: 「牛と山羊の争い」国境線を巡るハンムーとヴォジクの小競り合い。クマリがこれを調停。 四四年: セモネンド、辺境開拓政策推進。チャツチャと呼ばれる開拓農民が広く募られる。 四八年: 「第一次奴隷紛争」クンカァンが奴隷の不足を戦争捕虜で補うためにモダ国境を侵す。クマリが調停。「流民王の参内」。 五二年: 「神前の恥辱」事件。楽師パワリナウは追放。クマリ、エルッタは引退。 五三年: 「第二次奴隷紛争」クンカァン再びモダ国境を侵す。ツランカラン没。 五四年: 「クトーの乱」ハンムーの旧クトー領で暴動。 五五年: クトーの反乱軍、南の辺境に逃れ、クトーを再建国。 六〇年頃: 北方辺境からモダ、クンカァン領に蛮族流入。 六二年: ティカン神殿建立。完成には七年の月日を要する。 六七年: 「シクの乱」旧シクの住民が挙兵、シクの復活を宣言(「五葉書宣言」)。シク、蛮族と結び、モダを攻撃。セモネンド王ソジ、神聖ウラナングに造反しシクと同盟、ハンムーを侵す。 ヴォジクで奴隷暴動発生。バーブックヴォジク王に即位、暴動を鎮圧する。シク軍及び蛮族、モダの都ムルクス蹂躙。モダの滅亡。ナンハバス緑旗軍を結成し、旧モダで抵抗。 六八年: 蛮族軍、ウラナング市を包囲。 「緑の凱歌」緑旗軍が蛮族を撃退、クマリより「盾なるもの」の称号を授かる。 クトー七神の怒りを買い滅亡。「クトーの砂崩れ」。以後この地域は砂漠になる。 六九年: 「黒牙原野の戦い」緑旗軍シク軍を撃破。旧モダ領を解放。 七〇年: クマリ、ナンハバスに旧モダ領を与える。 カヤクタナ建国。カヤクタナを都とする。 クンカァン軍、シク地方を攻める。「ソジの二重斬刑」ソジ、神聖ウラナングに帰順を申し入れるも許されず、刑死。シクの乱終結。 七一年: 「葡萄園会議」シクの乱の後の秩序の確認。ソジの血縁者全て刑死。セモネンド王家断絶。会議により、ヴラスウル建国が決められる。初代王ファトレオ、都をジュッタロッタに定める。 七八年: 「王の神隠し」ハンムー王クラビク失踪。空位は五年間続く。 八二年: ハンムー王族ケケレン、ネピニィニと婚姻。 八三年: ケケレン、ハンムー王に即位。 八四年: 「祝福の年」五王国全土で記録的な大豊作。 八五年: 英雄ナンハバス没。カヤクタナ王モロロット一世即位。 八六年: クンカァン、旧クイアルクの領土権を主張し、カライ川に軍を進める。クマリがこれを調停。 カライ城建築。以後、増築を繰り返す。 八七年: ヴラスウル首都ジュッタロッタの大工事が始まる。工事が完成するのは一二年後。 八八年: ハンムーの王族ウナレ、カヤクタナのモロロット王に輿入れ。 九〇年: ヴォジクのヘゴレンド、キレニ諸島への入植を計画。 九一年: ネピニィニの肩入れによって、ハンムーで芸能が盛んになる。 九二年: 「職人の無血勝利」エレオロクで職人への税を巡る騒動。宰相ゴルドニク失脚。 九三年: 嵐とゴヌドイル氾濫でクンカァン、ハンムー、ヴォジクに被害。 九四年: クンカァン北部に大地震。一番被害を受けた村の名を取って「ハラヂの大変」と呼ばれる。 九五年: 「テガーナの乱」テガーナの太守がクンカァンに背く。モロロット二世、カヤクタナ王として即位。 九六年: 「大魔軍入場」クルグラン、大魔軍を率いてテガーナを鎮圧。直後にクンカァン王ゴニクを討ち王位につき、軍の改革に着手。 ハンムーで大祭が開かれる。 九七年: ゴヌドイル氾濫。 九八年: ジュッタロッタ市街工事完成。ヴラスウルは建国以来の豊作の年。 九九年: ヴラスウル王メグーサイ没。一〇歳の長女ミカニカが王位継承。 一〇〇年: クマリ、レシマが「最後の神」の予言を行う。レシマ引退。 フィリシ、クマリの座に。 一〇一年: ゴル砂漠からの蛮族の襲撃が相次ぎ、ヴラスウル南部の開拓の遅れが深刻な問題になる。 クンカァン、カヤクタナ侵攻。 カヤクタナの都市ヴェニゲ、宙に飛び去る。 一〇二年: クンカァン、一時ウラナング市制圧。 「最後の神」の予言一部成就。その神々の争いにより、ティカン神殿全壊。 ハンムー、ヴォジク、ヴラスウルとカヤクタナ残党、傭兵、義勇軍からなる「神聖なる槍」の軍がウラナング市奪回。 功績のあった、「いにしえの刃」はティカン守護である「いにしえの盾」の称号を受ける。 一〇三年: 三クマリ体制の成立。 一〇五年: 新シク、神聖ウラナングの一員と認められる。 一二一年: ウラナング南北朝時代の開始。神聖ウラナングを中央に、西はヴォジク(第三王朝)、東はカヤクウル王国の二大国。 二〇四年: 「ナブト=ギイの乱」勃発。鎮圧までに七年を要する。 五八〇年: 聖都喪失。 五八一年: カヤクタナ瓦解。 五八二年: ヴォジク瓦解。 一一一一年: 聖都にクマリ復活、クルグランを滅ぼしたナフ一世の帝位を認め、ウラナング帝国が誕生する。 一一一三年: 北蛮襲来。「象の谷の戦い」。 二〇一四年: 『五王国大百科事典』焼失。 |